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スーダラ節

「チョイと一杯のつもりで飲んで
いつの間にやらハシゴ酒
気がつきゃホームのベンチでゴロ寝
これじゃ身体にいいわきゃないよ
分かっちゃいるけどやめられねぇ・・・」
これは1961年に植木等の歌でリリースされ、空前の大ヒットになった「スーダラ節」の歌い出しだ。
60年代からの日本は、高度経済成長の波に乗りどんどん給料が上がり、「サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ」と植木は歌った。
「スーダラ節」は、時代が景気を押し上げ、勤勉でさえあればさしたる努力をしなくても世界のトップ企業となれた時代を象徴し、経営者に無責任体質が生まれてくる様を捉えて植木等が鋭くサラリーマンの本質を突いた。
今思うとそれは、コミットしない役員たちによって乗っ取られて行く巨大日本企業群への警鐘だったのではないだろうか?
カルロス・ゴーンの報酬と日本人サラリーマン役員の報酬との差が話題になっているが、最近になって、ゴーンの報酬は全額計上してもグローバル企業として突出しているわけではない。どうして隠したかったのか?と言う意見が出てきている。( https://dot.asahi.com/wa/2017070700050.html?page=1 )
日本は明治維新を経て、日清、日露、第一次世界大戦と3つの世界的戦争の戦勝国となり、大正時代の日本国及び皇室の財産は歴史上ピークを迎えている。
しかし、日本は第二次世界大戦で膨大な国富を失うと同時に、財閥解体で株主にコミットする意志力のあるエリートサラリーマンも失った。にもかかわらず朝鮮戦争特需でサラリーマンの給料はどんどん上がり、日本企業はバブル経済破綻の1990年代まで一直線に気楽な繁栄の階段を上り詰めてきた。
無防備な日本を太らせるために欧米の資本家が日本に与えた飴は、1949年の湯川秀樹に始まる一連のノーベル賞の授与と、1964年の東京オリンピック、1969年の大阪万博などの巨額投資機会、そして1975年の沖縄返還と佐藤栄作のノーベル平和賞だ。これでアジアの安全保障費を日本に肩代わりさせ、日本の株式市場は十分に肥え太った。
1985年のプラザ合意で日本経済は一気に円高へと誘導され、日本株は時価総額最高値で1990年まで売り抜かれていったのだ。日本の労働市場はスーダラ節で揶揄された「意志力無き高度で忠実な労働力」として使命を全うしたとも言える。
世界の巨大企業では当たり前のCEO報酬20億円でさえも隠蔽した日産。日本人役員の報酬も数億円を超えることを極端に恐れるように飼いならされてしまっている!
日本企業が持つ「他力本願な本質的欠陥」を、美徳と見誤らないよう細心の注意が必要だろう。

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