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しょっパフェ

パフェといえば、シリアルやクリーム、フルーツなどが彩り良く盛り付けられたフルーツパフェなど、目の前に出てきた瞬間に心踊ってしまうスイーツを思い浮かべることだろう。
食べるわくわく感が器と盛り付けによってこうも違うのかと思ってしまうパフェのこの特別感を、酒の肴でやってみたいと言う人がいても不思議ではない。好みのツマミを透明なグラスに盛り付ける「しょっパフェ」が今話題になっている。
Instagramを見ると、緑、オレンジ、紫……と彩りも自由自在で華やかな「しょっパフェ」の画像が多く、「デイリーポータルZ」(http://portal.nifty.com/kiji/160817197203_1.htm)でも取り上げられ、いろんな人が「しょっパフェ」にトライして投稿していることが分かる。昆布、大葉、イクラ、山芋とろろ、鮪、サーモン、卵焼き、豆腐、葱を重ねて高さを出すように盛りつけることでよりパフェ感をアップさせたり、とろろ納豆にカニカマをトッピングして混ぜて食べる事でねばねば丼のような味わいになるようにしたり、冷やし中華の麺を下に入れ具材を重ねしっかりと味を染み込ませたり、と工夫もいろいろだ。
器にも凝る人が多く、ビーカーやフラスコを製造しているインドの大手理化学ガラスメーカーBOROSIL社が製造する耐熱ガラス「VISION GLASS」(http://www.borosil.com/products/vision-glasses/)が「しょっパフェ」愛好家に人気だ。直火もOKで、実験器具ならではのタフさとシンプルなプロポーションから、国を超えて料理のプレゼンテーションを意識するプロやインテリア好きの男性から注目されている。
最近Instagramなどで重ねて断面の美しさを楽しむことが流行っている事が「しょっパフェ」ブームに拍車をかけているようだ。昨年NYを起点に日本でも流行ったジャーサラダのブームも然り、サンドイッチの断面の美しさなどもSNSを賑わしている。味もさることながら「SNSで見栄えが良い」というのが「しょっパフェ」の旨みだ。
それにしてもネットメディアSNSが持つ"共感力"は、世界人口の半分にも達する人が持つスマートフォンという平等な端末を得て、活字メディアが想像すらできなかったダイレクトな媒体力を持ち始めている。
数年内にSNSユーザーが7億を超す中国をはじめ思いもかけなかった国々で驚くべき事が起こるだろう。

| 16.09.16

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