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ライブ撮影解禁

浜崎あゆみがツアー中の「ayumi hamasaki ARENA TOUR 2016 A ~MADE IN JAPAN~」で遂に撮影を解禁した(http://madeinjapan-ayu.jp/)。ファンの間では概ね好評だそうだ。
今回解禁されたのはオープニングから3曲のみ。3曲目が終了する前に、「この曲が終了しましたら携帯電話及びスマートフォンの電源をお切りください」とのメッセージがステージスクリーンにながれる仕組みだ。ファンは撮影した写真をツイッターやインスタグラムなどのSNSでハッシュタグを入れて拡散し共有する。アーティストにとってツアーの熱気がファン発信で拡散されるのは最大の宣伝でありそのメリットは大きいのに、どうして業界は解禁に消極的なのだろう?
海外アーティストのライブは日本以外では通常撮影OKだが、なぜか日本では長らく禁止されてきた。しかも発見された場合は退場といったアナウンスが毎回流れるので、コンサート前にしらけムードが漂っていた。大規模なアリーナコンサートやフェスでも厳しく取り締まられてきたが、ここ数年海外アーティストを中心に一部のライブで撮影許可が当たり前のようになったことで、やっと日本人アーティストや日本でのイベントでも撮影解禁が増えてきているそうだ。
なぜ世界に先駆けて解禁しないのかも不思議だが、それ以上に日本は外人にとって変わった国に違いない。ライブでの写真撮影解禁はすべてのファンにとって朗報かと思いきや違うのだ。「ライブの記念に積極的に撮りたい派」と、「自主規制してでも音楽をじっくり聴きたい派」とがあり、好きなアーティストの演奏と会場の一体感を楽しみたいファンには写真撮影は迷惑らしい。意外にも日本の観客は規制されることがイヤではないようだ。我慢強いのか?飼いならされてしまったのか?
浜崎あゆみのファンは撮影解禁を受けて、セルカ棒禁止、フラッシュ厳禁、動画禁止などのルール徹底をツイッターなどで提案しているようだ。そのおかげで撮影の曲目が増やされた?厳しい規制事項を共有することで、ライブでファンが一体感を持つ!ことが出来る??規制されることで喜びが増すマゾヒスティックな集団になっているのだろうか?
日本人は戦後米国に安全保障を頼ることで、平和憲法の名の下にいつの頃からか従属国家となってしまったのか?たかがライブの写真撮影解禁からも思う。

| 16.07.15

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