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レゴランド

この春には、「レゴランド」(https://www.legoland.jp/)が名古屋にオープンする。あわせて「レゴホテル」も建設予定で、新たにできる巨大テーマパークは東京ディズニーランド、大阪ユニバーサルスタジオに次ぐものになると期待されている。
屋外型の「レゴランド」は日本初、デンマークで生まれて、イギリス、アメリカ、ドイツなどに次いで、7カ国8番目としてオープンする。日本のテーマパーク市場は40億ポンド(約7000億円)以上のサイズがあると推定(英ガーデアン紙)され、アジア地区で売上を伸ばしたいレゴ社としては無視できない市場だ。レゴランドを武器にテーマパーク王国「日本」に乗り込んでくるということだ。
又、米国の非営利団体テーマエンターテインメント協会「Themed Entertainment Association(TEA)」によると、2015年の世界のテーマパーク入場者数ランキングは、米国マジック・キングダムが1位、同じくディズニーランドが2位、続いて東京ディズニーランドが3位、ユニバーサルスタジオジャパンが4位にランクインし、東京ディズニーシーも5位と、日米が断トツで市場をリードしている。
昨年上海ディズニーランドがオープンして東京と顧客を奪い合うのではないかと心配されたが、上海の入場者数は事前予想を大幅に下回り、東京ディズニーランドの敵ではなさそうだ。
年内には、「ムーミン」のテーマパークも埼玉県飯能市の宮沢湖周辺にオープンする予定だが、作者トーベ・ヤンソンの故郷フィンランドにある「ムーミンワールド」以外でムーミンを主題にした施設は世界初となるそうだ。
ここまで来ると、日本はさながら世界のテーマパークの一大展示場の様相を帯びて来た。日本に来ると各地を巡りながら世界中のテーマパークが楽しめるという訳だ。
全国20ヶ所の世界遺産とともに「日本列島全体がテーマパーク」と積極的に捉えることで、観光立国日本のアドバンテージになる可能性がある。
日本は長らくガラパゴスからの脱却に苦心して来たが、逆転の発想で、「ガラパゴスだからこそ日本に来る価値が有る」と政府は開き直った方が良い。IR法案を活かして観光立国する為には、徹底的な日本のガラパゴス化を推進する方が近道だろう。
そうすることで地方旅館再生と、地方97空港の活性化で、今まで日本に来ていないハイエンド層を取り込むことだ。
2020年までには、コンパクトチャーターによる「Jet Uber(仮称)」の立ち上げと、一泊2000ドル以上の隠れ家を地方空港のそばの美しい過疎地に開発することがキーとなるだろう。
グローバル化し過ぎたシンガポールなどは、もはや日本のIRの目標ではないだろう。

| 17.02.03

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