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プレミアムアイスる

セブンイレブンの「セブンゴールド 金のアイス」シリーズ第3弾商品、限定発売の『濃厚生チョコ』がウマすぎると巷で話題になっている。また、ハーゲンダッツが30周年を記念して2月3日より春期限定で全国販売を開始した、ハーゲンダッツミニカップ『30th アニバーサリーサクラ』 と『30th アニバーサリー ローズ』も売り切れ続出のようだ。
夏の風物詩であったアイスクリームだが、最近のプレミアムアイス化に伴って冬アイスが定着し、年末年始も真夏に並ぶほどの売れ行きで、中でも高級アイスクリームは冬が最も売れている。前出の「セブンゴールド 金のアイス」シリーズは、2013年11月から発売2カ月で合計370万個を売り上げ、「セブン-イレブン」ではプレミアムアイスの販売額が昨年比3割増で推移しているそうだ。冬は外気と室内の温度差が激しいため体は大きなストレスを抱えている。そうした冬ストレスを解消するためにたくさんの糖分が必要となり、濃厚なクリーム系アイスが食べたくなるというわけだ。分類で見ると、乳脂肪分8%以上がアイスクリーム、3%以上がアイスミルク、ラクトアイスは0%だ。プレミアムアイスクリームに法的な規格はないが概ね15%以上と、特に濃厚なものになっている。
社団法人日本アイスクリーム協会が公表しているユーロモニター社の統計によると、世界各国の2012年1人当たりのアイスクリーム年間消費量はオーストラリアがトップで17.4リットル、次に、ニュージーランド(15.3L)、フィンランド(14.1L)、アメリカ(12.5L)、カナダ(10.3L)と続く。以下、イタリア(9.2L)、ノルウエー(9.0L)、スウェーデン(8.5L)、イギリス、ドイツ(8.4L)、チリ、ポルトガル(8.0L)、デンマーク(7,8L)、スペイン、エストニア(7,6L)で、16位日本(7.0L)と消費量はトップのオーストラリアの3分の1、アジアからは他にシンガポールが25位に入るだけだ。
商品のバリエーションは世界ダントツだが、日本のアイスクリームの歴史は浅く、いまだ夏の暑い時の清涼感を求めたもので、欧米の様にリッチなプレミアム食品としての位置づけはこれからだ。とは言え、戦後日本がいかに繊細かつ欧米化した消費マーケットに育ってきているかがわかる統計だ。

| 14.02.21

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