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日本流ロングトレイル

地域の魅力をまるごと楽しめる「ロングトレイル」が人気だ。中でも、長野県・八ヶ岳トレイル
(http://www.ystrail.jp/)や、北海道・とかちロングトレイル
(http://www.netbeet.ne.jp/~owls/longtrail/ss_route.html)などが有名だ。
ロングトレイルとは、「踏み跡」の意味で人が歩く道のこと。また、「歩きながら地域の自然や文化を楽しめる道のこと」とも理解されており、アメリカやニュージーランド、ネパール、ヨーロッパ各地などの世界的に有名なロングトレイルを参考に、日本でも様々な開発整備が進められている。
数年前からの登山ブームの影響で、登山人口は1,000万を超すほどの人気で、そうした登山愛好家を含め、ご当地でしか味わうことのできない食事や自然を楽しみたいと、幅広い人たちに新たな地域観光スタイルとして歩く旅「ロングトレイル」が注目されている。
欧米ではテントや宿で泊まりながら一気に踏破するハードなものが多いが、日本では数十キロから200キロ程度の中クラスのルートが多く、一部分だけを歩いたり、複数回に分けて回るなど、手軽な楽しみ方をする人も少なくない。宿泊もテント泊やルート周辺の民宿に泊まるなどスタイルは様々で、パワースポット巡りや農場などの見学や体験を組み込んだり、温泉に入ったりと、観光機能のついた「“ゆるい”ロングトレイル」が人気となっている。日本の四季を楽しみながら、登山よりも負荷の軽い歩きで、まさに心身ともに癒されるオールシーズンレジャーとしてもロングトレイルは注目されている。
そして数年前からは、起伏のある山道を走る「トレイルラン」も話題になっている。平地を走るだけでは物足りないというアスリートたちにとって、土や岩場、枯れ葉など未舗装の山道は変化に富んだランニングスポーツだ。これもまた、自然の中を走りながら日本の四季を堪能できることが楽しさにつながっている。
80歳になってもお金さえかければTV局のカメラマンを大勢引き連れてヒマラヤさえも登れることはわかった。しかしそれで本当のアスリートと言えるのだろうか?むしろ自分の力で日本や世界の自然を楽しみながらロングトレイルすることの方に価値を求めたい。

| 13.06.14

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