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ネガポ辞典

ストレスだらけの現代社会において、解消法のひとつとして人気なのが、スマホのアプリ「ネガポ辞典」だ。ストレスを感じた時に、自分の思いを入力して、気持ちを変換するだけで、「なるほどねえ~」と結構楽になったりするから不思議だ。
「オンチ」→「誰にもマネできないアレンジ」
「ぐうたら」→「自分の気持ちに正直」
「計画性がない」→「土壇場に強い」・・・などだ。
「ネガポ辞典」は、ネガティブな言葉を入力するとポジティブな言葉に変換してくれる。2010年の全国高等学校デザイン選手権大会3位となった2人の女子高生のアイデアで、審査委員長の小山薫堂氏から元気になれる「心のアプリ」と絶賛され、アプリ化された。変換するだけでなく、気に入った言葉については「お気に入り」リストに登録することもできるので、気分がささくれ立ったときに「お気に入り」を眺める人も多いとのこと。現代人にはネガティブ状況を肯定する処世術が必要だ。“ネガティブ”キャラで人気を集めている栗原類も、その肯定化の一つの例だろう。17歳にしてすでに落ち着いた雰囲気を持ち、MEN’S NON-NO(メンズノンノ)などで活躍する、日本人ばなれした長髪のイケメンモデルだが、性格は「根暗、孤独、みじめ」、「ひねくれている」、「用心深い、考え深い」と来ている。しかし自分のことはネガティブだとは思っていない。容姿とは裏腹に、日本人的に自分の短所ばかりを強調しがちなところが、意外と共感されて魅力になっている。彼のそうした控えめな態度から“ネガポ”キャラが生まれた。
自分に自信がないとか、積極的に物事に立ち向かえないなど、ネガティブな感情は、メンタル的に弱いと評価されがちだ。そこでネガティブな感情を振り払って、ポジティブな考えも持とうとして、ストレスが生じてしまうのだ。無理やりポジティブでストレスに陥らない為に、考え方のアプローチを変えてくれる「ネガポ辞典」の活用は、現代人に必要な自己肯定感を生み出すのに大いに役立っている。トクホ商品にしても良いかも?

| 13.04.19

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