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アマゾンスタジオ

Amazon.comの創業者/最高経営責任者のジェフ・ベゾスの評価が年々高まってきている。
昨年、日本でもアマゾンから最新の電子書籍リーダー「Kindle Paperwhite」とタブレット端末「Kindle Fire HD」がたて続けに発売された。同時期に発売されたアップルの「iPad mini」とどちらを買うかが話題に上ったが、日本における知名度でアップルが上なのに対し、アマゾンの端末は安さに加えて膨大なコンテンツを抱えており、電子書籍をめぐって、アップルVSアマゾン戦争も取り沙汰されるようになっている。しかし、アマゾンが注目されているのは、どうやらこうした端末の戦いや、ジョブズ亡き後のベゾスという訳ではなさそうだ。
2011年、アマゾンは世界中から脚本や映画を投稿できるネット上のスタジオ「Amazon Studio (http://studios.amazon.com/)」を開設した。「Amazon Studio」では、オンライン上で毎月企画のコンテストを開催、世界中の参加者と一緒に自身がエントリーした企画をブレスト・ディベロップできるというもの。完成作品のコンテストではなく企画のコンテストで、提出は脚本でも絵コンテでもフラッシュアニメでもいい。それを、「Amazon Studio」のクリエイターとのコミュニティの中で発展させていくことができるというものだ。「Amazon Studio」は、コンテンツ育成の場でありながら、まず世界の人々の目にとまり、それから映画会社が吸い上げるという仕組みになっている。
米国の映像ストリーミング事業は本格化し、競争が激化してきた。しかし、ハリウッドの保守主義が壁となり難航が続く中、今後「映像コンテンツの再配信権をどこが数多く握るか?」が焦点になっている。この分野で先攻していた「Netflix」は、米国最大手のオンデマンドサービスに成長し、オリジナルドラマシリーズのオンデマンド配信も開始している。それに対抗するようにアマゾンも、「Amazon Studio」によるオンデマンド用のオリジナルコンテンツ制作に乗り出すらしい。映像ストリーミング事業は、ハリウッドに頼らない映像産業を作りあげつつあるのだ。
グローバル化社会における産業は、皆新天地“火星”を目指している。未知なるものへの挑戦が産業をリードしていくからだ。日本もグローバル社会の一員である事を忘れてはならない。新しい事業のパラダイムを興すことが課題だ。 “火星”探査衛星の「部品」を作って産業復興というのでは未来はない。

| 13.01.11

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