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Google Glass

6月にカリフォルニア州サンフランシスコのモスコーニセンターで開催された「Google I/O 2012」の基調講演で、「Google Glass」が開発者向けに予約開始されると発表された。価格は1,500ドルで来年初めに出荷予定だとか・・・遂に『ドラゴンボール』の「スカウター」が現実になるのか?と注目を集めている。「Google Glass」は、透過型ディスプレイのレンズ、マイク、カメラで構成されており、音声と画像の入力で操作できるデバイス。音声の命令でメールやチャットを開始したり、音楽を再生したり、Google Mapsを表示させて目的地までの道順を確認したり、写真を撮影してメールで送信するといった操作ができるというものだ。
『ドラゴンボール』に登場する「スカウター」は、通信機能と生命体探索機能を兼ね備えた装置で、片耳に取り付け、モノクル(片眼鏡)のような半透明の小型スクリーンに、生命体の戦闘能力を数値化した情報や、その対象への方角や距離が表示される。「Google Glass」も「スカウター」のように内蔵のカメラで位置や建物、近くに居合わせた友人情報などを即座に表示することができるようになるそうだ。非現実世界を描いた映画や漫画に登場した、AR(拡張現実)機器が現実のものになるというわけだ。
アップルもまた「iGlass」として、「Google Glass」にせまる、iPadをそのままメガネにしたようなものを開発中。「Google Glass」と大きく違うところは、「iGlass」は前面ではなくサイドにプロジェクターを配置し、2つのディスプレイがあるというところ。ディスプレイを2つ使用することで、メガネの映像酔いを防ぎ、より引き込まれるようなユーザー体験が得られるのだそうだ。
「Google Glass」も「iGlass」も、今までにない全く新たなガジェットとして、世界マーケットを開拓していきそうだ。世界を変えていく新商品のアイデアを、日本のアニメーションが提供するという事はすばらしい事だ。しかし、アイデアで先行しながら商品化で負けていていいのだろうか?アップルとサムソンがスマートフォンの特許で激しい訴訟合戦をしているが、サムスンに「SONYがヒントをくれた」と言われても手も足も出ない?SONYはもう死んだのか?

| 12.08.03

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