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BYOスタイル

BYO=Bring Your Own の意味するものは、「あなたの好きなお酒をお持込ください」ということだ。好きなお酒を自分で持ち込んで、楽しく飲みながら食事ができるシステムで、市場に出回るワインの種類が豊富になり、多様化するお客様のニーズに応えるために、近年は高級店やスタイリッシュな飲食店でも採用されるようになってきた。
ロンドンに新たに創立された「BYO Wine Club」(http://byowineclub.homestead.com/)は、カジュアルなレストランやカフェで行われていた今までのBYOシステムとは違い、会員になると、クラブに加盟している有名レストランでBYOができる。その際、あまりに安いワインは持ち込み不可であること、クラブ指定のトートバックに入れて持参すること、ソムリエにテイスティングを勧めることなど、会員規約に基づいたマナー厳守が原則だ。レストランでのワイン価格は、通常、酒屋の店頭価格の2~3倍。持ち込み料は必要だが、浮く分を料理に回すこともできる。レストラン側にとっても、客足の少ない平日の集客効果を見込めたり、たまにしか注文されない希少な高級ワインをストックしなくてよいなど、メリットがありそうだ。また、BYOをする人の多くは余裕がある人なので、いいリピーターになってくれる可能性もある。日本でも、最近BYOができるお店を紹介するサイト「BYO Club」(http://www.mavie.jp/byo/index.html)が開設されており、これが外食産業復興に一役買うことになれば、BYOスタイルは新しいムーブメントになりそうだ。

| 11.04.11

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